カテゴリ:2013.2 2013.2 全ての記事 カテゴリ 2012.3 2013.2 2013.3 2013.4 2013.5 2019.1 2019.2 2019.3 2019.4 2019.5 2019.6 2019.7 2019.8 2019.9 2019.10 2019.11 2019.12 2020.1 2020.2 2020.3 2020.4 2020.5 2020.6 2020.7 2020.8 2020.9 2020.10 2020.11 2020.12 2021.1 2021.2 2021.3 2021.4 2021.5 2021.6 2021.7 2021.8 2021.9 2021.10 2021.11 2021.12 2022.1 2022.2 2022.3 アーカイブ 2024年12月 (0) 2024年11月 (3) 2024年10月 (12) 2024年9月 (13) 2024年8月 (4) 2024年7月 (8) 2024年6月 (12) 2024年5月 (15) 2024年4月 (17) 2024年3月 (9) 2024年2月 (30) 2024年1月 (55) 2023年12月 (33) 2023年11月 (51) 2023年10月 (38) 2023年9月 (44) 2023年8月 (19) 2023年7月 (35) 2023年6月 (55) 2023年5月 (51) 2023年4月 (42) 2023年3月 (14) 2023年2月 (19) 2023年1月 (14) 2022年12月 (17) 2022年11月 (30) 2022年10月 (23) 2022年9月 (21) 2022年8月 (14) 2022年7月 (15) 2022年6月 (22) 2022年5月 (23) 2022年4月 (19) 2022年3月 (19) 2022年2月 (21) 2022年1月 (18) 2021年12月 (19) 2021年11月 (16) 2021年10月 (22) 2021年9月 (20) 2021年8月 (12) 2021年7月 (16) 2021年6月 (22) 2021年5月 (17) 2021年4月 (17) 2021年3月 (17) 2021年2月 (20) 2021年1月 (16) 2020年12月 (19) 2020年11月 (20) 2020年10月 (20) 2020年9月 (20) 2020年8月 (10) 2020年7月 (21) 2020年6月 (18) 2020年5月 (6) 2020年4月 (3) 2020年3月 (4) 2020年2月 (13) 2020年1月 (12) 2019年12月 (14) 2019年11月 (14) 2019年10月 (18) 2019年9月 (13) 2019年8月 (15) 2019年7月 (30) 2019年6月 (10) 2019年5月 (7) 2019年4月 (10) 2019年3月 (11) 2019年2月 (14) 2019年1月 (19) 2018年12月 (0) 2018年11月 (0) 2018年10月 (0) 2018年9月 (0) 2018年8月 (0) 2018年7月 (0) 2018年6月 (0) 2018年5月 (0) 2018年4月 (0) 2018年3月 (0) 2018年2月 (0) 2018年1月 (0) 2017年12月 (0) 2017年11月 (0) 2017年10月 (0) 2017年9月 (0) 2017年8月 (0) 2017年7月 (0) 2017年6月 (0) 2017年5月 (0) 2017年4月 (0) 2017年3月 (0) 2017年2月 (0) 2017年1月 (0) 2016年12月 (0) 2016年11月 (0) 2016年10月 (0) 2016年9月 (0) 2016年8月 (0) 2016年7月 (0) 2016年6月 (0) 2016年5月 (0) 2016年4月 (0) 2016年3月 (0) 2016年2月 (0) 2016年1月 (0) 2015年12月 (0) 2015年11月 (0) 2015年10月 (0) 2015年9月 (0) 2015年8月 (0) 2015年7月 (0) 2015年6月 (0) 2015年5月 (0) 2015年4月 (0) 2015年3月 (1) 2015年2月 (2) 2015年1月 (2) 2014年12月 (6) 2014年11月 (9) 2014年10月 (6) 2014年9月 (0) 2014年8月 (0) 2014年7月 (0) 2014年6月 (0) 2014年5月 (0) 2014年4月 (0) 2014年3月 (0) 2014年2月 (1) 2014年1月 (1) 2013年12月 (0) 2013年11月 (0) 2013年10月 (2) 2013年9月 (1) 2013年8月 (0) 2013年7月 (1) 2013年6月 (0) 2013年5月 (3) 2013年4月 (1) 2013年3月 (1) 2013年2月 (3) 2013年1月 (0) 2012年12月 (0) 2012年11月 (0) 2012年10月 (0) 2012年9月 (0) 2012年8月 (0) 2012年7月 (0) 2012年6月 (0) 2012年5月 (0) 2012年4月 (0) 2012年3月 (1) 1件 1件 5件 10件 20件 50件 100件 千種高校歴史紹介シリーズ② 投稿日時 : 2013/02/20 教頭 vice-principal カテゴリ:2013.2 千種高校歴史紹介シリーズ② 校訓碑「自立・信愛」本HPの「校訓・校章・校歌」の項でも紹介してありますように、本校の校訓「自立・信愛」は、昭和55年2月25日に制定されました。どのような経緯でこの校訓が制定されたかは、特に記録には残っていないのですが、本校の旧職員であり宍粟市教育委員でもあられる村上紘揚(ひろあき)先生(元山崎高校長)に伺うと、当時同和教育の研究が盛んに行われ、迷信や因習にとらわれない科学的な物の考え方を身につけなければいけないということで、「自立」や「自律」という言葉が重んじられたとのことです。第4代校長の上山勝(まさる)先生は、『学校開設40周年記念誌』(昭和63年11月27日発行)の中で、「校訓の「自律・信愛」の精神は、21世紀に生きる人間の指標でございます。自らに対しては厳しく律して立ち、他に対しては温かく敬愛し信頼し、ともに生きる人づくりのために、ますます努力してまいりたいと思います。」と述べて、校訓の意味するところを説いて下さっています。 さて、本校の玄関西横に校訓碑「自立・信愛」があります。真西ではなく、妙見社や後山の方向を向いて建てられているのですが、校訓の横には「一九八六年三月 兵庫県立千種高等学校 第十一回卒業生一同 学校長 樫本玉男書」と書かれています。この文字を揮毫(きごう)された第3代校長樫本玉男先生は、昭和元年(1926年)のお生まれで現在86歳になられているのですが、姫路で今もお元気にされています。時折り地元の人権教育研究会等で講師を務められるなど、若い頃に培われたご経験を基に今なおご活躍です。元々社会科の先生であられたのですが、昭和40年代半ばに兵庫県教育委員会の中に設置された「同和教育指導室(現在の人権教育課)」の指導主事となられ、当時の教育次長で本校校歌の作詞者松井利男先生の薫陶(くんとう)を受け、兵庫県同和教育行政の揺籃(ようらん)期に力を発揮された方であります。先生は、昭和58年1月1日に本校の校長として着任され、3年3カ月をこの千種で単身赴任の形で過ごされています。校訓碑建立(こんりゅう)当時の事について伺うと、「定年退職の間際になって頼まれて、千種を去り行く前の記念として書かせていただいた。」とのことでした。先生はまた、当時の育友会報「敷草」に数多くの実に味わい深い、随筆とでも呼ぶべき文章を残されています。同じ西播磨とはいえ、南端から来られた先生の眼に映った当時の千種町の人情や風物について、実に優しい「まなざし」で書かれています。また機会があれば、「昔の名随筆シリーズ」とでも銘打って是非とも紹介させていただきたいと考えています。20日(水)の夜、上記の箇所まで書いてブログ上に掲載したところ、ある方から何かひとつ紹介してほしいという要望がありましたので、「干柿」と題する先生の文章を紹介させていただきます。(「敷草」第14号:昭和60年2月25日発行) <2月21日(木)朝追加記載> 干 柿 千種高校校長 樫本玉男 今年も福海寺の和尚から干柿を頂いた。窓ぎわにつるし、毎朝その一こだけをほおばる。これがまた何ともいえずおいしい。 「しぶ柿のしぶがそのまま甘味かな」この句は誰だったのだろう。 しぶが転じて甘味となるのは、しぶ味を除去して甘味を注入するのではなく、しぶ柿のまま太陽の光と熱に熟されて、しぶそのものが甘味に転化されるのだそうである。 人それぞれその人なりの短所、つまり「しぶ」を持ち合わせている。ところがそのしぶをかなり苦にしている人を時として見かける。それは間違いのように思えてならない。そのしぶはそれなりにその人の個性をつくり出している一部の要素となっていると思うからである。 短所を苦にし除去しようとするのではなく、干柿に学び、短所そのものがその人の長所に転化されていくなかでこそ、その人としての深みがそして磨きが増していくのではなかろうか。 « 123 »
千種高校歴史紹介シリーズ② 投稿日時 : 2013/02/20 教頭 vice-principal カテゴリ:2013.2 千種高校歴史紹介シリーズ② 校訓碑「自立・信愛」本HPの「校訓・校章・校歌」の項でも紹介してありますように、本校の校訓「自立・信愛」は、昭和55年2月25日に制定されました。どのような経緯でこの校訓が制定されたかは、特に記録には残っていないのですが、本校の旧職員であり宍粟市教育委員でもあられる村上紘揚(ひろあき)先生(元山崎高校長)に伺うと、当時同和教育の研究が盛んに行われ、迷信や因習にとらわれない科学的な物の考え方を身につけなければいけないということで、「自立」や「自律」という言葉が重んじられたとのことです。第4代校長の上山勝(まさる)先生は、『学校開設40周年記念誌』(昭和63年11月27日発行)の中で、「校訓の「自律・信愛」の精神は、21世紀に生きる人間の指標でございます。自らに対しては厳しく律して立ち、他に対しては温かく敬愛し信頼し、ともに生きる人づくりのために、ますます努力してまいりたいと思います。」と述べて、校訓の意味するところを説いて下さっています。 さて、本校の玄関西横に校訓碑「自立・信愛」があります。真西ではなく、妙見社や後山の方向を向いて建てられているのですが、校訓の横には「一九八六年三月 兵庫県立千種高等学校 第十一回卒業生一同 学校長 樫本玉男書」と書かれています。この文字を揮毫(きごう)された第3代校長樫本玉男先生は、昭和元年(1926年)のお生まれで現在86歳になられているのですが、姫路で今もお元気にされています。時折り地元の人権教育研究会等で講師を務められるなど、若い頃に培われたご経験を基に今なおご活躍です。元々社会科の先生であられたのですが、昭和40年代半ばに兵庫県教育委員会の中に設置された「同和教育指導室(現在の人権教育課)」の指導主事となられ、当時の教育次長で本校校歌の作詞者松井利男先生の薫陶(くんとう)を受け、兵庫県同和教育行政の揺籃(ようらん)期に力を発揮された方であります。先生は、昭和58年1月1日に本校の校長として着任され、3年3カ月をこの千種で単身赴任の形で過ごされています。校訓碑建立(こんりゅう)当時の事について伺うと、「定年退職の間際になって頼まれて、千種を去り行く前の記念として書かせていただいた。」とのことでした。先生はまた、当時の育友会報「敷草」に数多くの実に味わい深い、随筆とでも呼ぶべき文章を残されています。同じ西播磨とはいえ、南端から来られた先生の眼に映った当時の千種町の人情や風物について、実に優しい「まなざし」で書かれています。また機会があれば、「昔の名随筆シリーズ」とでも銘打って是非とも紹介させていただきたいと考えています。20日(水)の夜、上記の箇所まで書いてブログ上に掲載したところ、ある方から何かひとつ紹介してほしいという要望がありましたので、「干柿」と題する先生の文章を紹介させていただきます。(「敷草」第14号:昭和60年2月25日発行) <2月21日(木)朝追加記載> 干 柿 千種高校校長 樫本玉男 今年も福海寺の和尚から干柿を頂いた。窓ぎわにつるし、毎朝その一こだけをほおばる。これがまた何ともいえずおいしい。 「しぶ柿のしぶがそのまま甘味かな」この句は誰だったのだろう。 しぶが転じて甘味となるのは、しぶ味を除去して甘味を注入するのではなく、しぶ柿のまま太陽の光と熱に熟されて、しぶそのものが甘味に転化されるのだそうである。 人それぞれその人なりの短所、つまり「しぶ」を持ち合わせている。ところがそのしぶをかなり苦にしている人を時として見かける。それは間違いのように思えてならない。そのしぶはそれなりにその人の個性をつくり出している一部の要素となっていると思うからである。 短所を苦にし除去しようとするのではなく、干柿に学び、短所そのものがその人の長所に転化されていくなかでこそ、その人としての深みがそして磨きが増していくのではなかろうか。